私が開院した理由
大学を卒業して・・・
私は、大学を卒業し、社会人として働いた後に、
薬と化粧品の専門店
「ドラッグ京都屋」を開業しました。
開業当初はドラッグストアタイプの販売法だったのですが、時代と環境の変化と共に、健康相談スタイルに変わっていきました。
様々なお客様と接するうちに、難しいご相談も受けるようになり、もっと根本的に改善する方法はないだろうかと考えるようになりました。
そんなある時
ふと立ち寄った本屋さんで、
「冷えを取ることで、多くの体調不良が改善される」という本に出会いました。
その本を読んで、すごく納得して感銘を受けたのです。
人間には、こんなに素晴らしい治癒能力が元々、備わっているのだと・・・!
人には生まれた時から名医が付いている。
その代表が、「痛み」と「発熱」という完全看護のドクターである。
「痛み」は、体が自ら行う血流回復のための「治療」です。
「発熱」は、冷え切った体が熱を作ることによって、外敵と戦っているのです。
「痛み」と「発熱」はあなたの体の歪みのメッセージなのです。
私はこの言葉に、大きな衝撃を受けたのです。
あらゆる病気の根本原因が冷えであるならば、これを改善すれば、
今まで困難だと思っていた難しい病や症状が軽減できるのではないか。
まずは探しました・・・
その本に出会ってから、冷えを取るのに一番適している治療法を色々、探しました。
数多くある治療法の中から、私が一番、納得が出来たのは、鍼灸治療でした。
思い立ったが吉日、学校をすぐさま探し、入学試験を受験し、入学しました。
入学して、私の方向性は間違っていなかったと確信したのは、
本で出会った「体の冷え取る」ことと、鍼灸治療の目的が完全に一致したことでした。
これで、自分の中での軸が確信的に固まりました。
在学中は苦労しました
入学してからの3年間は、私にとって地獄の日々でした。
何しろ、平日の10時~15時までは学校、16時~19時までは仕事で、学校と仕事の休みが合わず、休みは正月の1日のみ。
しかも、毎日のように小テストがあり、寝る間も惜しんで勉強しました。
正直、肉体的、精神的に大学受験よりも大変でした。
今だから話せますが、在学中、殆ど休養が取れなかったため、
疲労やストレスがかなり溜まっていたのでしょう。
国家試験前日に突然、奥歯が痛みだしました。
何とか、痛みをしのいで試験を受けましたが、
後日、歯科医院に行ったら、上顎洞に膿腫が出来ていました。
急遽、口腔外科で切開して取り除いてもらいました。
本末転倒ですよね。
人の病気を治してあげたいと資格を取りに通ったのに、自分が病気になっていては・・・
無理が祟ったのでしょうね。
疲労とストレスの溜めすぎは、ほんとに心と体に良くないですね。
それからは、特に疲労とストレスは溜めないように気をつけています。
開院して・・・
その後、薬屋の一部を治療院に改装し、西周鍼灸治療院を開院しました。
今までの経験を活かし、西洋医学と東洋医学のそれぞれの長所を
取り入れながら、多くの方々の施術に取り組んできました。
在学中の経験から、
疲労とストレスがいかに体に悪影響を及ぼすか、
体深部を冷やすかということを身を持って体験しました。
ですので、患者様の苦悩や苦痛は理解しているつもりです。
常に患者様の気持ちになって接するように心がけています。
ようやく自分の目指す形に・・・
開院して約23年、のべ50.000人の患者様を治療させて頂いて、
試行錯誤はありましたが
「体深部の冷えを取る」ことを軸に
ここまでやってきました。
ようやく自分の目指す形になって参りました。
今でも初心を忘れずに・・・
鍼灸師を目指すきっかけになった「体深部の冷えを改善すること」と
古代ギリシャの医師ヒポクラテス氏も述べていた
「人間には体内に100人の名医を持つ。
医師や治療家のなすべきことはこの名医を助けることだ」
この2つのことを常に肝に銘じて治療をしています。
これは私の信念でもあります。
親切、丁寧な施術、カウンセリング、患者様の痛みや苦痛がわかる治療家としてこれからも、日々、精進して参ります。
最後までお読み頂いてありがとうございました。