心を成長させてくれる話 　「和民」

先日、「和民」等を経営する渡邉美樹社長の感動するお話を聞きましたので、ご紹介します。

彼は食を通じて世界の人々に幸せになってもらいたいというポリシーから、カンボジアに学校建設事業を行っています。その学校に通っている子供は満足に食事が出来ない子供が多く、まともに勉強できる状態ではないので1時間目の授業の前に給食を取る事にしているそうです。給食と云っても日本の給食とは違い、わずかなご飯にスープをかけただけのものです。それでも、子供たちは喜んで食べます。

　ある日、ワタミ社長が視察に行ったとき、皆が給食を食べているのに、1人だけ手をつけない女の子に気づきました。皆が食べている間、女の子はじっと他の子達が食べているのを眺めています。何人かが食べ終って席を立ち上がる頃になると、女の子はその手をつけていない給食を袋の中に入れました。ワタミ社長が不思議に思い、校長先生に理由を聞くと、「彼女は病気で働けない母親と２人の姉妹のために、給食を家に持ち帰って一緒に食べます。だから１時間目は欠席です」と答えました。自分もお腹をすかしているのに、家族の所に持って帰る優しい子がいることに感動しますが、もっと驚いたことは、女の子の周りに座っていた子供達がその子のためにわざと給食を残し、その分を女の子の袋に入れてあげていたのです。「１日１食しか食事を取れない子供達なのに・・・」

（私もついつい、この文を書きながら目頭が熱くなってきました・・・）ワタミ社長はこの光景を見て、「この子供達を絶対に助ける！」と強く心に思ったそうです。

自分が恵まれた環境にいて、人を助けることは誰でも出来ると思います。しかし、本当の強さと優しさを試されるのは、自分が困難な状況の時に、どれだけ更に困っている人のために力を貸すことが出来るかです！　逆境の時にその人の本質が問われます。数日前に掲載した「１ｍのお箸」と通じるものがあると思います。

この話を聞くと、本当に日本人は恵まれていると思います。生きているだけでも、温かいご飯が食べられる事も、温かい布団に寝られる事も、もっともっと感謝しないといけませんね！　考えさせられます！

皆さんはどう感じられましたか？

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