少食(1日1~2食)健康法

最近、メタボリック・シンドロームという言葉をよく耳にするようになりました。当店でも「メタボ対策」なんていうノボリを立てています。直訳すると、「内臓脂肪症候群」ですが、本当の意味は「代謝異常症候群」です。

高血圧・高血糖・高脂血症・肥満(腹囲)が検査項目ですが、このうち2つ以上該当する人が、日本人の中年男性の2人に1人いるそうです。字をよく見ると、メタボリック・シンドロームには、「高」血圧、「高」血糖、「高」脂血症、「高」体重のごとく、すべて、「高」がついている病気ばかりです。「栄養過剰病」いわゆる「食べ過ぎ病」です。我々は、大してお腹が空いていなくても、1日3回は食事をします。それに加えて10時と3時におやつなんかも食べたりします。 お腹1杯に飲食すると、血液中の栄養状態がよくなる。それと同時に、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルゲンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても、食べようとしません。つまり、「免疫力」は落ちるのです。逆に、空腹の時は、血液中の栄養状態も低下し、白血球も充分に栄養を摂れずに空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まります。我々人間も、動物も、病気をすると、食欲が無くなるのは、白血球の力を強めて、病気を治そうとしているのです。

野生の動物、百獣の王ライオンでさえ、2~3日に1回しか食事が摂れません。しかも、その貴重な食事をした後は寝転がって休んでいます。つまり、消化はそれだけ体に負担がかかるということなのです。 ほとんどの野生動物は常に空腹状態にあるため、病気をしません。 しかし、動物の世界で病気をするのは人間とペットだけです。 それは、ほとんど運動しないのに、空腹であるなしにかかわらず1日3回の食事をするからです。 胃腸の不調(げっぷ、胃の痛み、腹痛、満腹感、便秘、下痢・・・)は、すべて、自分の胃腸の力以上の飲食を摂っていることが原因です。飲み、食いが多すぎると、その消化・吸収のために血液が胃腸に集まりすぎ、排泄臓器である大腸・腎臓・膀胱・汗腺・・・への血行が比較的悪くなり、大便、小便、汗などの排泄が低下します。長生き、健康の秘訣は「少食」に尽きるのです。

 

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